7月26日に開催されたパリオリンピックで日本選手の活躍が続いています。これは素晴らしいことであり、日本人の若者が技術的にも精神的にも強くなっている姿を見て、小生もうれしく思います。
残念ながら、いくつか納得のいかない判定があり、テレビを見ながら熱くなることが多くなっています。今回はこの判定について洞察してみたいと思います。
私は剣道を50年以上続けていますが、試合では不明瞭な判定が多くあります。その原因は『審判の熟練度の低さ』と『特定のチームを勝たせる意図』です。
誤審の多くは審判の熟練度の低さによるものですが、こうした誤審は競技そのものの魅力を損なってしまいます。そのため、競技を広めるためにも審判のレベルを向上させることが非常に重要です。
審判は非常に高度な技術を要し、さまざまな団体がランクを付けて審判養成に力を入れています。オリンピックでも審判のレベルは非常に高いのですが、それでも誤審は発生します。最近では誤審を防ぐためにビデオ判定が導入されていますが、確率は下がるものの誤審が完全に防げるわけではありません。スポーツを行う上で、誤審が起こりうることを認識しておくべきです。
問題は意図的な判定です。これには賭博などが起因した八百長、ホームによる贔屓などがあります。八百長は論外ですが、ホーム有利というのも避けられない事実です。今回、フランスに有利な判定が多く見られます。フランスにとって、オリンピックを開催することは国の威信がかかっているため、ホームアドバンテージを期待するのかもしれません。ですから、サッカーなどではホームとアウェイで試合を行います。
つまり、審判に100%の公平を求めることは難しいのです。そのため、不公平な判定には抗議すべきですが、そういったことがある前提で参加者も準備しておくことが大事です。そして、勝つためには、多くの避けられない要因を避ける運も必要です。日本選手が勝利後のインタビューで感謝を述べる姿を見ると、彼らも自分の努力だけでなく、何かの助けがあったと感じているのだと思います。
小生は、オリンピック観戦では結果だけでなく、その結果に至るプロセスで、運や助けを味方にできたかどうかを注視するのが楽しいと感じています。
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