アメリカの大統領選挙が世界に大きな影響を与えることは言うまでもありません。この選挙には、アメリカ国民だけでなく、全世界の人々が注目しています。
8/6にカマラ・ハリス民主党大統領候補は、副大統領候補にティム・ウォルズ知事(ミネソタ州)を指名しました。これで、民主党はハリス-ウォルズ、共和党はトランプ-ヴァンスの候補者が出そろいました。今回はウォルズ氏の副大統領指名について洞察してみたいと思います。
アメリカ大統領の権力は絶大なため、誰しもが勝ち馬に乗るために必死になります。そのため、選挙情勢についても相当正確に分析されており、それぞれの候補者たちの一挙一動が大変重要になります。
バイデン大統領の立候補取りやめによりハリス氏が新たな候補となり、選挙戦は非常に接戦となっています。共和、民主の安定した支持者、そこそこ安定した支持者の票を取りこぼさないようにすることはもちろんですが、数パーセントのどちらを選ぶか迷っている浮動票の取り合いが大変重要となります。
今回ハリス氏が指名したウォルズ知事は、エリートではなく、中西部のごく普通の白人で、努力によって知事まで上り詰めた人物のようです。また、ミネアポリスでの警察官による黒人殺害がきっかけの暴動も、州兵を出動させて解決し、殺害した警察官を刑務所に送りました。これは白人保守層にとっても、リベラル層にとっても理解できる解決策であったといわれています。つまり、白人保守層や黒人からも支持を受けられるということです。
さらに、現在アメリカを取り巻く極度の政治不信はエリートに対する不信感でもあり、これらの不信を抱いている人々からの支持も得られるということです。つまり、ウォルズ知事の指名は、まさに浮動票に対する直球であったように思います。この指名による選挙予測がどのように変化するかは、今週あたりから影響が出てくると思います。
また、それに対するトランプ候補の戦略の変更もどうなるのか?まだまだ目が離せないアメリカ大統領選挙です。
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